「君が息をするなら俺は空気になろう」とボンジョビは言ったが

君が銭湯行くなら俺は湯になる!!いまから行くぞ ゆのさま へ!!
 
「待て少年、それは一見理想に見えて非常に危険だぞ」
「あ、あなたは?」
「俺か?俺は湯の神、全国のお湯を司る神だ」
「すいませーん、誰か警察呼んでくださーい」
 
「落ち着け少年。まぁここで逸る気持ちもわからんではない、、確かに銭湯は男のロマンであり、越えなくてはいけない関門だ。
 
言うなれば会社の飲み会で使えない上司に『お前は飲み会がわかってネェ』とクドクドと説教ブチかまされたり、酔っ払ってるのに難しい話をされて『適当に返事打つんじゃネェ』と説教ブチかまされたり、テメェの方が空気読んでねえだろう?みたいな、
 
それと同じだ。」
 
「はあ。で、湯の神様はどうしたんですか?」
「うむ、実はその上司の上がクラプトンとかTOTO好きだったんだよ。」
「ああ、それはいい球来ましたね、なんて答えたんですか」
「うむ、
 
 『ああ、ボクもLuke好きですよ』
※Luke=スティーブルカサーの愛称
 
この一言で一気に逆転、まさに釣りバカ日誌とはこの事さ。まぁそんな事はどうでもいい。いいか少年、銭湯の湯で気を着けないといけない事、それは何かわかるかい?」
 
「んーーー?温度?」
 
循環するって事だよ」
 
「じゅんかん、、、、、あ」
 
「そう、気づいたようだな」
「なんて恐ろしい。」
 
「うむ、確かに見た目は やよいタン、中身はおっとりゴツーザ様、そんな風味のお湯になれる事は天国といえる、しかしそれは逆転して40超えた親父達の血と涙と何か汁が入り混じった風味のお湯になる、、そんな意味でもあるんだ。確かに天国は約束されている、でも、それは確実に地獄へ叩き込まれるプレリュードでもある訳だ。」

それでも君はお湯になりたいというのか?」
 
「そ、、そうでした、、だけど、、、」
 
「諦めろ、とは言わない。しかし仮にお湯になったとして『赤い髪の毛』以外で口の中が一杯になってもいいのか!?」
 
サエさんのって事で我慢します!!ここまで来て止める訳には行かないっすよ!!」
「バカヤロウ!!!テメェあれだけ言ってもわからねえのか!!」
「でもでも俺!俺、お湯である前に男っすよ!!もう ゆのっち の風呂シーンとか見飽きたっすよ!そろそろ 他の人出ても良いじゃネェか!って思ってたところにコレですよ!!もう我慢の限界スよ!!」
「コイツは危険すぎるって言ってるんだ!!やるなら 温泉の話とかあった時にやれ!ココはやめておくんだ!」
 
「でも、俺、、悔しいっす、、、」
 
コトン
 
「あ、こ、これは?水筒、、、中は、、お湯?   マサカ!」
「勘違いするな、まずはコイツで成らしておけって事さ、強くなって帰って来い。」
「うう、神様有難う御座います!!」
 
「よし、だったら振り向くな!走って解散!!」
 
10話みました。