日本の食文化を考える。

カップ焼きそばというのがあります。

ご存知の通り カップ麺を焼きそばに置き換えた物でして、最近じゃソース味に加えて塩味もあります。
さてこのカップ焼きそば、昔は2つの問題点がありました。


1.湯切が難しい/失敗する。
お湯入れて麺をふやかした後、そのお湯を捨てなくてはならんのですが、これが非常に難しかった。蓋に穴が開いてて、そこからお湯を捨てるんですが、お湯吸った麺の重みに蓋が耐えれず蓋が開き麺が飛び出したり、遠慮してお湯を捨てきれず、若干スープ麺状態になったりした。


2.生野菜が蓋の裏側に引っ付く。
この時 かやく である野菜も一緒にお湯で元に戻すんですが、麺の上にある為 お湯を捨てる際にやはり蓋の裏側に引っ付き、剥がして麺の上に乗せてました。これが割りと面倒くさい。



お手軽で即席 というテーマをもったインスタント食品でありながらカップ麺というのは割りと手間がかかるしリスクが高い物だったんですね。
で、当時の我々はこの2つの問題点に対して以下の対策を取っていました。



1.ホッチキスで蓋を補強
蓋のふちをホッチキスで補強して蓋の閉まる力を高めました。湯切り後はホッチキスを取ります。


2.あらかじめ麺の下に振りかけておく
お湯を入れる前に麺を取り出し、カップの底部分に かやく を入れておき麺を乗せ、そしてお湯を入れます。知り合いは このかやく だけコップに別に移してお湯で戻してから麺に移し直してました。



自分が疎かっただけなんですが最近のカップ焼きそばは蓋の代わりに 割と「いい具合(これ重要)」で糊付けされた紙状の中蓋があり、これを半分まで剥がしてお湯を入れて蓋をし直して3分待つと ナント逆側のコーナー部分がお湯の熱で剥がれます。すると剥がれた下に網目状にくり貫かれた湯切り穴が出てくるのでこれを使って安全かつ迅速にお湯を捨てることが出来ます。
食べるだけじゃない、その過程まで計算されながらも1個200円以下というハイコストパフォーマンス、、、真心と技術が高次元で組み合った食品だと思いました。


ちなみに、かやく については予め麺の下に配置されてます。結局麺とは絡み合わないのでここら辺が今後の課題なのかと考えます。