CDとか

Fullblast/Kiko Loureiro
絶賛活動停止中のANGRAの超絶ギターマン名義の3rd。これを聞くとキコ様は普通に教育と訓練を受けた職業ミュージシャンだという事が良くわかる。テレキャス1本背負って地元の演者とセッションしますた〜なノリの2ndがエライ好きだったんで「ヤングギター!」な1枚目のノリに戻った3枚目は残念なんですが発売後ずーーーっと聴いてる、まったく聞き飽きません。それくらい音楽的に満たされてますコレは。
キコ様自体はそれこそスティーブヴァイ、一時のヴィニームーア大先生のようにブルース臭が一切しない明暗ハッキリしたプレイをしてまして、艶々した音粒の綺麗なフレーズが飛んだり跳ねたりする。技術的な事を言えば1音毎の発音が異常に正確で正しいから成せる技でして、言われないと超絶だと分からないまま素通りするその素っ気無さはANGRA同様(笑
 
お決まりのフレーズでもこれだけ音に「発音力」を持たせる事が出来るんだぜー?的なアプローチで独特なフレーズを弾くもんだから圧倒されます。
 
ちと話が逸れますが個神的には手の込んだフレーズ/速弾というのは決して大道芸ではないと思う、そういうことを考えて達成するその超人的な努力と才能があるから ああいうのが出来るわけで有って、そういう努力を知らないで「速く弾くなんて無意味だ」と言う方はこの世から居なくなって欲しい、速弾を大道芸というなら"Cm11onGomit5th"とか訳わからねぇコードの連なりをその場で理解して分解して単音で弾いてニヤニヤする音楽(=Jで始まる奴ね/爆笑)こそ大道芸だろう。
当たり前だけど技術は何を表現するか?という絵の具で有るべきだと思う。まぁ私ごときが論じる内容ではないのですけどね。
 
話が本当に逸れた(笑)
 
ANGRAのキコ様としてのブランドイメージは十分持っておりますんで興味ある方はお勧め、いわゆる教育と訓練を受けた職業ミュージシャンのささやかななお戯れに圧倒されたいなら2ndをお勧めって感じ。