正義とは何か

たった5センチスカートの丈を短くした、お下げを降ろしてリボン結った、メガネを外した、ヘッドドレスをつけてみた、たったそれだけの変化なのに毎日顔を合わせている幼馴染にドキドキしちゃて夜も眠れない事って有りませんか?
 
私の場合はそれが2フレット(あえて注:ギター指板に埋め込まれたのオクターブを決める金属の棒。Frと略す)だった訳で。
 
という事でGibsonレスポールのダブルカッタウェイで24Frモデルに一目ぼれした。写真はこれね。元々アーチの24frでLPな音の出るギタが欲しくて探し回っていたんだけど本家から出ててたとは思わなかった。
 
土曜日に、※が箱ギターが欲しくなったと気持ち悪い事言い出したのでそのまま茶水とか諸々回ったんだけど、※試奏中に店内ふらついてたらフト彼女と目があっちゃったからさあ大変、どけ※、俺に試奏させろ(ヒデエ)
 
カタチはLPJrの使い回しだから、24frなのにボディ形状が22frのままで全然指届かないし パーツ寄せ集めて一稼ぎしてやろうって魂胆見え見えな作りの粗さも感じた。感じたのだが、これはGibsonレスポールの純正な派生モデルなのだ、。SGのように個神的には失敗だと思ってるモデルでも正義なのだ。いわば正義なのだ、正義ならば従うしか有るまい。たとえボディシェイプが小さいからレスポ特有の低音が出てなかったとしてもだ。正義とはそういうものだ。
 
という事で※ギター探索そっちのけで俺ギター探索のため、各店を練り歩く。
  
神「いや、ほらこの店入る必要なかったんだけど、ギャルが、、」
※「奇遇ですな」
 
楽器を物色する赤チェックのスカート制服の女子高生集団を横目でチラチラと眺めたりと任務は過酷を極めたのだがとりあえず色々と弾き倒してくる。
 
神「もう名前決めてあるんです」
※「ほうほう」
神「緑色の奴は翠ちゃん、くすんだ灰色の奴は霧子ちゃんね」
※「おお、いいっすね」
 
その夜、綿密かつ真剣な会話が馬車道で行われる
 
※「この座席良いッすね、良く見える」
神「やっぱロングブーツで蹴られたいよな」
※「というかですね、タマイさん」
神「はい」
※「明日の練習前に買っちまうんですよ」
神「     ほう?」
※「ここでドデカイ音を出しちまうんですよ、、気持ち良いぜきっと、、」
 
なんというデビルシンキング!!これが普段つまらないギャグを話してみんなに相手されない男の本当の姿なのか!?オシッコちびりそうになる
 
神「よし、その話乗った。明日は11時池袋集合な」
 
神は悪魔になった