AngelOfRetributionを聴く

KK達は看板を降ろさず、ロブはその看板を降ろしてでも鋼鉄を貫きたかった。そして辿り着いた道は一つだったと、コレだけの事なんです。そこに哀愁も望郷も無い現在進行系のプリーストがいる訳で、これがナカナカの力作を持ってきた。感覚的にはHalfordが外部が望むPriest像ならコッチは本家が望むPriest像が封入されてる感じですね、非常に良い。

キャッチーでも無ければ派手でもないんだけど、非常に素晴らしい。と言うかね私「Jagulator」は大好きなんですけど、曲作りとしてはアレに近いので別に違和感ないし、なんというか勢いで押し込む辺りは昨今のMANOWARに通じるパワーがあった。

そしてコレはメタルなのだ、それ以上何を望もう。

ちなみに輸入版のオマケになるDVDだが、これも非常に素晴らしい。つまりは入門者はDVDを見て過去の名曲で平伏、マニアは新譜を聞いて悶絶せよ ということである。しかもお値段そのまま。戦略にも長けている。

確かにコレがヘビィメタル?なの?どこが?軽いじゃん?と思う若者も大勢いると思う。チルボドの方がカッケーよ、と騒ぐ方もいるでしょう。しかしだ敢えて問いたい

このバンド以上にハーレーにまたがりエンジン音高らかに入場するのが絵になる漢を擁したバンドはいるだろうか?シャウト一発で何万人を酔わせる漢を擁したバンドはいるだろうか?

それがメタルと言うものだ。